皆様もそうでしょうが、男58年それなりに山あり谷ありでした。
破産が一番キツかったかな。若い頃はストレスを上手く処理出来ずに心身を壊していましたが、易筋経と洗髄経を楽しめるようになってからはストレスの処理も上手くなってきたようです。

易筋経、洗髄経に限らずですが、坐禅も含んだ古伝の身体技法は「肚がすわる」ことが一番の効用のように思います。
現場で「肚がすわる」効用は、ストレスが心身に影響を及ぼすのを防いでくれるのです。中村天風さんがクンバハカ法を広めたのも同じ理由です。

現場で瞬時に「肚がすわる」には、「エネルギーが循環するボディ」を保つことが出来るようになると意外に優しく体現出来るようになります。

ひとつのしょうもない体験一例ですが、昔私、からまれまして。
電車の中です。私の何かが気に入らなかったのでしょう、私が立っている目の前のドアガラスを拳で殴り挑発します。私は肚をすえて無視を決めました。思い当たる事が無かったからです。ケ・セラ・セラです。
駅に到着して非常に混雑しているホーム階段を上がりましたが、後ろから思いっきり押してきました。
この時に男は悟ったと思います(笑)チビの私がビクともしなかったからです。
私も自分の事ながら軸の強さ(易筋経のおかげ)を感じました。
階段を上がり切ったところでチンピラが前に回り込んで来ました。とうせんぼの様な感じ。

この時はすでに私たち2人の周りは空間が出来ています。面白いですよね。いくらラッシュで混んでいようがこういうトラブル時には第三者集団は距離をとるんです。

私は無心に対峙し、ただ真直ぐに改札方面に突き進んでいくと、気づいた時には男はいなくなっていました。

(日本では正当防衛は成立し難いと認識しています。手を出したら終わりです。男はたぶんプロですよ、そう感じました)